少しくどいかも知れませんが序盤の数回は「ナラティブ」について深堀してお話をしたいと思います。
ナラティブとは「物語的な共創構造」であると“ナラティブカンパニー-企業を変革する「物語」の力/本田哲也著”に書かれています。
私のナラティブの定義は物語の当事者からみたミクロの視点では「起こった物語(事象)に対して受け手それぞれの捉え方で、それによって自身の性格や行動が形作られていくこと」ですがマクロの視点においてはこの「物語的な共創構造」の考えです。
という事でナラティブを理解するにあたってこの事にも触れておきたいと思います。引き続きナラティブカンパニーの書籍の中の一文から引用します。
ナラティブカンパニー-企業を変革する「物語」の力-/本田哲也著
”物語的な構造には、消費者やユーザーはもちろん、従業員や取引先や株主などのあらゆるステークホルダーが巻き込まれる。物語の「聴衆」としてではない。その「当事者」として、だ。”
書籍では1984年のアップル社のCMを事例に出していますが、ナラティブにはそれを見聞きした人々がその物語に共感や感化もしくは反発し、それぞれの物語が生まれる。そこに価値を置くという考えです。チームビルディング、組織開発、企業PR等においても「物語を共有し、それぞれが感じた事を表現していく事で新たな価値が生まれる(共創する)」と思います。
次回はこのマクロ的な視点でのナラティブを身近な出来事を例にお話したいと思います。
※参考にアップル社の当時のCMについて貼付けておきます。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 今回のこのエピソードも「ナラティブ」に溢れているなと感じました。前回のブログで「ナラティブカンパニー-企業を変革する「物語」の力-」から「ナラティブにはそれを見聞きした人々がその物語に共感や感化もしくは反発し、それぞれの物語が生まれる。」とお伝えさせていただきました。再びこちらの書籍からナラティブの3つの特徴について引用します。 […]